パッションフルーツは年々株が大きくなります。鉢植えでは大きくなりすぎて株にとって窮屈な状態になるので当然果実も少なくなりますし、栄養不足もあって寿命も短くなります。
　鉢の植え替えは避寒の為鉢を取り込むときに植え替えを行っても良いでしょう。
春先にまた成長するためにも必要な事です。植え替え時期ですが、秋に収穫が終われば植え替えても良いと思います。ただし植え替えるとどうしても根が傷みますから水を吸い上げる力が一時的に落ちますから、枝が伸びたまま株を植え替えると水の補給が不十分になります。
　枝の間引きや切りつめをして根の負担を少なくする必要があります。
パッションフルーツは結構強い植物の様ですから水さえ十分に補給すると間もなく根が育ち枝も伸びてきますので、特に寒い時期でなければいつでも出来そうです。
　ただこれから寒くなる時期は、根をカットし過ぎない様に注意してください。また植え替えの時の鉢の大きさは、もちろん同じサイズでは駄目ですが、一回りかふた回り大きくする必要があります。
　ただ鉢が大き過ぎると鉢が重く、置き場所確保で取り扱いが大変になりますね。その辺を十分に検討して植え替えると良いでしょう。
　このように路地植えに比べると鉢での栽培には制限があります。また鉢植えは土中の栄養微量成分が年月と共に減少しますから、肥料も成分を考える必要があります。
　路地植えは根が横に張り出し新しい土地から補給されますから、N<P,Kの基本成分の追肥だけでも大丈夫で、一般に7年近くまで収穫が出来ます。しかし鉢植えは4年〜5年ぐらいが生育の限界でしょうか。3年過ぎる頃には植え替え用の苗を用意しておいたほうが無難ですね。
　ただ植え替えは3年も育てると株が大きくなり難しくなりそうです。とにかく大きくなりますので、
扱いが大変です。私は地面に直接鉢を置いていたら、根が水捌けの穴からはみ出して動きが取れなくなりました。そのままですと冬を越すことが出来ません。
しょうがないので根を切って、枝を剪定整理して株をかなり小さくして鉢ごと温室に入れました。
株が大きくなりこれ以上大きな鉢への植え替えが困難な時はそうするしかありませんね。ですから早めに次の苗を育てて置きます。

この株は既に4年を過ぎました。鉢植えでは一番年数が経ちましたが、根が地面に伸びてしまったので取り込むことも出来ません。冬はビニールの被いを掛けるだけで越冬しています。これだけ大きくなるとさすが少々の寒さも耐えているようです。ただ冬前にカバーを掛けるため小さくする剪定をするつもりです。

この株回りを見てください。私の人差し指の大きさと比べてもらうと判りますが、凄く大きくなりましたが、根が鉢底から地面に伸びて鉢植えではなく地面に直接植えられているのと同じになってしまいました。