法隆寺は東大寺と並んで奈良の代表的な見所の一つで、私は修学旅行の時も入れて此処を訪ねるのは４度目になります。多分多くの方が一度は訪ねられたことでしょう。
しかし何時きても心が落ち着くという感じです良いですね。
法隆寺の五重塔は周りに高い建物もなく遠くからもよく見えます。千二百年の時を超えてそびえる塔は近くに行くと更に厳かに堂々として何回見ても素晴らしいです。世界で最古の木造の建造物と言うことですが、良く保存されています。4回目で初めて鐘声を聞くことが出来ました。あの「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と言う句を思い出します。

（タイトルの鐘の音は法隆寺の鐘声です。）

法隆寺は数多くの国宝を抱えています。建物は金堂、五重塔、中門、南大門、大講堂、回廊、聖霊院、夢殿、鐘楼と梵鐘、東大門、それに建物の中には多くの国宝に指定された仏像あります。
金堂薬師如来像、金堂釈迦三尊像、毘沙門天像、吉祥天像、大講堂には薬師三尊像、夢違観音像、玉虫厨子、阿弥陀三尊増、夢殿には救世観音立像、道詮律師坐像、と数多くの国宝がずらりと並ぶので驚きです。そうなんです。法隆寺だけで奈良にある国宝の十分の一もある事になりますね。
夢殿の右の入り口で人が覗き込んでいますが、ここから奥の方にある救世観音立像を柵越しに見ることが出来ますが、あまりにも暗いので皆さん何所、何処と大騒ぎです。家内も見えたーと喜んでいました。
私にはちょっと影だけでした。

残念ながら堂内の写真が禁止されていますので撮影できませんでしたが、高校時代の日本史の教科書に出ていた有名な仏像や彫刻など　世界に誇る日本の芸術作品が見ることが出来ました。

法隆寺のすぐ隣の中宮寺は尼寺ですが、本尊の弥勒菩薩半跏像（国宝）は世界的にも有名な微笑む菩薩像としてよく知られています。
この何か瞑想にふける半跏像の菩薩様は、各地のお寺にも幾つかありましたが、中宮寺のこの菩薩像は心に残る私の大好きな菩薩像です。
更に聖徳太子夫人が作らせたという天寿国曼荼羅繍帳は一般に見れるのは複製ですが、奈良でも知名度の高い国宝です。
修学旅行の時見た中宮時とは印象がまったく変わっていましたが、この建物は昭和４３年になって建てられたものでした。

うかつにも世界遺産である法起寺を訪ね忘れてしまいました。今回その予定に入れていたのですが、　　時間切れで未訪問になりました。再度訪ねる事にします。車の窓からの一枚ですがこの三重塔はわが国で最も古い（703年建立）三重塔で国宝に指定されています。収蔵庫にある十一面観音像は平安前期の立像です。奈良市から法隆寺に向かう道路で間もなく到着すると言う頃、道の左にポツンと見えるこじんまりとした伽藍のお寺です。

慈光院は石州流茶道の祖片桐貞昌が建てたお寺ですが、凡そ寺院と言うより書院造りの茶室と枯山水の庭園を持った古い豪邸と言うような感じのお寺です。抹茶を頂きながら庭園を拝観するのが結構でした。　　　本堂は奥まった場所に昭和５９年に建てられました。天井には墨絵の龍が描かれて手をたたくと龍が鳴くと言われて、私もやってみたら鳴きましたよ。