立花山は海抜３６７ｍで新宮町、福岡市東区、久山町に跨る独立した山塊です。 7つの大小の峰があり写真で見ると2つしか見えませんが、福岡市側からこのうち5つの峰を見ることが出来ます。
ほとんど常緑広葉樹林でクスノキやぶなの木等が主体ですが、この一帯のクスノキの原生林は国内の自然林としては最北限になり、国の特別天然記念物に指定されており、中でも最も大きな大木は２０００年に国が指定した「森の巨人たち１００選」の一つになっています。（幹回り７．８５ｍ高さ３０ｍ）
山頂から付近に掛けては城址が残っており今でも城の石垣の一部や井戸の跡が残っています。
しかしこの様なところに城があると博多の町では威圧するような感じを持った事でしょう。
この様に自然林としても歴史的にもこの山は面白い所です。是非一度登ってください。
山頂に立つと東側はあまり眺望が利きませんが、南から西、北と福岡市の中心部から博多湾、海ノ中道、美しい玄界灘の白い海岸線が目を引きます。はるか向こうには糸島の山々が望め視界が良い日には遠く壱岐の島が水平線に見えます。元旦は初日の出を拝む人たちで賑わいますが東側の眺望が良くないので日の出状況木の茂みであまり良いとは言えません。
登山口は主に福岡市東区の下原と、新宮町の立花口にありどちらも歩いて1時間弱の軽い山道ですが、頂上付近はかなりの急斜面をよじ登る事になります。途中木々の中は鳥の声やせせらぎも聞こえ心和みます。
初夏の候は特に楠の若葉が美しくまさに森林浴の場としてお奨めの場所です。
立花山の登山道は立花口からと下原側から登る道があります。立花口から上るには町営バス立花小学校前で下車して歩いて頂上まで５０分です。下原からも西鉄下原バス停から凡そ５０分ぐらいでしょうか。自家用車で来るときは六所宮前の駐車場に入れて登り４５分です。のんびりと登れるコースです。