中城は古い琉球王国の代表的な城址でもあり世界遺産の一つとして登録されています。その築城技術は素晴らしく、城壁が綺麗な曲線美を持つ城で遺産に登録された事もうなずけます。丁度私が訪ねた時は城壁の修復が行われており、大きなクレーンが入っていました。世界遺産に登録された事もあり、修復、整備がなされているようです。しかし規模が大きいので相当な時間を要するでしょう。
天気も悪く傘を差しての見物でしたが、城が広く見とれていると時間の経つのも忘れてしまう様な感じです。幾重もの城壁が築かれており、その大きさもかなりの物です。この城は琉球王国の首里城の出城として１４世紀から１５世紀に掛けて近くの勝連城と常に対峙して来たのです。丘陵地帯の東側の崖を天然の要塞として利用し、西に東シナ海、東に太平洋を望み、洋上の島々まで見通すことが出来る眺望はなかなかのものです。世界遺産に登録されるた理由が良く判る気がします。
一時は勝連城との戦で落城した事もありました。しかし今でも沖縄の人々から大事にされている名城の一つです。　　その規模は沖縄では首里城に次ぐ規模だなと思いますが、各遺構も昔の面影がかなりよく残っており、細部を見ると当時の居住環境や生活環境が推察されます。
石垣の積み方は３種類ありそれぞれを見分けながら見ると更に興味が増して来るようです。

残念ながら城の中央部で大きなクレーンを入れての大規模な修復工事が実施されておりゆっくりと見れなかったのが心残りです。写真１０の城の上に見える棒のようなものはクレーンの一部です。

（１）下から登ってくると先ず一番に目に飛び込んできます。

（５）裏門を登ると北の端にある物見台に続く石段です。

（１0)　独特の曲線を描く建築は一番新しい城と言われます。